舞台 首切り王子と愚かな女 感想

伊藤沙莉さんゴメンナサイ!

まず最初に言いたいのは、

広島・福岡の皆さん『首切り王子と愚かな女』は絶対に見るべき作品です!

昨日7月10日サンケイプリーゼで楽しみにしていた『首切り王子と愚かな女』を見てきました。ミュージカル界の大スター井上芳雄さん、今一番共演したいと言われる伊藤沙莉さん、いつまでも美しい無名塾出身の若村麻由美さん「恋はDeepに」にも出演されていた実力派の高橋努さんなどご出演されています。

余談ですが、18時からの公演でしたが、時間を間違えて、開場の2時間前(1時間前と思い込んでいました)についていたことに気づかず、どうして誰一人いないんだろう?と思いつつ・・・
ひょっとしたらまた公演中止になっていたのか!?と焦りましたが、ようやく2時間近く前だと気づき時間をつぶしてから入場しました。ホッとしました。

【STORY】

写真と以下ストーリーはPARCO STAGEのホームページより抜粋
雪深い暗い王国ルーブ。
英雄であり人格者であった先王バルが早くに没して20年。女王デンは「永久女王」としてルーブを統治していたが、溺愛していた第一王子ナルが病に倒れてからは国のことを見なくなり、魔法使いを城に招き入れ、閉じこもるようになった。ルーブ国は統治者を失った国になっていた。国は呪われ、民は貧しさに疲弊し、反乱の気運が高まっていく。

そこで城に呼ばれたのが第二王子トルであった。トルは幼い頃から「呪われた子」とされ城から遠ざけられていたが、反乱分子を鎮圧するために再び城に戻される。使命に燃えたトルは、反乱分子の首を次々に落とし「首切り王子」として恐れられるようになる。

リンデンの谷に住む娘、ヴィリは死ぬことにした。これ以上、生きる理由が見当たらなかったからだ。最果ての崖にたどり着いたヴィリが目にしたものは白い空と黒い海と首切りの処刑であった。
首切り王子トルは死を恐れないヴィリに興味を持ち、召使いとして自分に仕えるように命令する。
城に連れられていくヴィリが耳にしたのは王子の歌であった。美しくも悲しい歌。ヴィリはトルに深く暗い孤独を見る。

こうしてヴィリは召使いとして首切り王子に仕える日々を送り始める。
そこに見たのは野心や愛憎、陰謀が渦巻く人間たちの姿であった。

お目当ては久しぶりに大阪に来られる若村麻由美さんを見たいなという思いと、ミュージカルでない作品で井上芳雄さんがどこまで魅了してくれるのか、またストーリーもダークファンタジーと興味をそそられましたね。

まだ広島・福岡公演が控えているので詳しくは書けませんが、トル(井上芳雄)とヴィリ(伊藤沙莉)の究極のラブストリーと言ってもいいかもしれません。

本当にごめんなさい伊藤沙莉さん

テレビでは、間の良いチャチャも入れながら魅せる女優さんとみていましたので、あの声でしかも舞台でどこまで演じることができるのか、伝わるものがあるのか正直疑問でした。

序盤は、トル(井上芳雄)を利用してのし上がろうとするヴィリ(伊藤沙莉)は、時折タイミングよくトル(井上芳雄)を小ばかにしたチャチャを舞台で見せてくれましたが、全くそれだけではありませんでした。

特殊な舞台セットを動き回り、動かしているセットを走りながら渡り歩くシーンなど前半は、イメージ通りの役を魅せてくれました。すごく元気の良い女優さん

後半、のし上がったヴィリ(伊藤沙莉)は、心の動きを表現し始めます。ラストシーンを書きたいのですが、迷惑がかかるので書けませんが号泣させてくれました。

私が思っていた以上に、お腹の底から叫び、表情も豊かな伊藤沙莉さんの演技に釘付けになりました。勿論、伊藤沙莉さんの貫禄、井上芳雄さん他の役者の皆さんの演技も素晴らしかったのですが、舞台女優以上の演技に魅了されました。

ラストでは、ヴィリ(伊藤沙莉)が号泣するシーンがあるのですが、すごく伝わる最高の演技でした。前半は、笑い声も聞こえてくる舞台が、ラストでは鼻をすする声が聞こえるくらい、みんな伊藤沙莉さんの演技に魅了されていました。

期待を遥かに超える素晴らしい演技を魅せてくれた伊藤沙莉さんに感動と感謝です。

素晴らしい舞台をキャストの皆さん、スタッフの皆さん、PARCO STAGEの皆さん、サンケイプリーゼの皆さん本当にありがとうございました。

やっぱり、「感動は劇場にある」ですね。

芝居最高! 舞台最高!伊藤沙莉さん感動しました!ありがとう「首切り王子と愚かな女

次の予定は、ミュージカルの最高傑作「レ・ミゼラブルを観に行く予定です