必殺仕事人 感想

必殺仕事人2020年

語りを継承

3年前に他界された市原悦子さんの語りを継承されています

あの世の地獄と この世の地獄
どちらも地獄にかわりなし
おやおや どっかで誰かが泣いてるかい
そうかいそうかい そういうあんたにゃ他人事か
云わぬが花とは申されど
ひとこと云わせていただきます
あんたが見るか おいらが見るか
誰かが地獄を見なけりゃ 終われねえ
善男善女にゃ無縁の話で御座います

味がありますよね。家政婦は見たシリーズで一世風靡された作品で主演されていましたが、もっと昔は漫画日本昔話でアフレコをされていました。抑揚つけながらも滑舌よく抑え加減に感情の息吹を吹き込んでくれる素晴らしいナレーションです。今後も継承される予定だそうです。

昔、レギュラー放送されていた時(主演:藤田まこと)の頃は、関西では必殺仕事人が、関東では水戸黄門が視聴率は高かったんですよ。

いつの世も、力や権力のある者の悪事が見逃される世の中で、弱きものが一矢を報う。この痛快さは、長いものに巻かれてしまえと言う風潮のある関東より、反骨心のある関西受けがいいのでしょうね。

政治家の悪事を立件できない(しない)検察・証拠を隠滅してしまう悪徳官僚たちを嘆く世の中。選挙の為には大バカな公約をする政党。権力を持った悪党どもが世にはびこるとんな世の中に一矢を報うのが痛快なんです。こういうドラマ制作は関西ならではです。朝日放送制作ドラマです

必殺仕事人2022

毎年、お正月にスペシャルドラマで魅せてくれる痛快時代劇ですよね。今回も時短営業やバンクシーの世相も織り込みながらきっちり悪党を退治していきます。渡辺小五郎役が板についた東山紀之さん。表の顔は昼行燈、しかし仕事となると目つきがキリっと変わるんですよね。かっこいいんです。

今回の仕事人でゲスト出演した明神 亥ノ吉役の岸優太さんがすごく良かったですよね。誠を貫きたい信念を持った岡っ引きをしていたが、何も変わらない苛立ちから世直し屋に加担し、取り込まれてしまうのですが、度が過ぎる正義感が、まさにSNSでの誹謗中傷の世相も反映しています。

そして、岸優太さんの迫真の演技は他を圧倒しています。バーターと視聴率の為の出演ではなく、素晴らしい演技を見せてくれました。ナイト・ドクターでも好演されていた岸優太さんですが、今回は、姿なき悪に次第に取り込まれてしまい自分を見失う様を見事に演じられています。アッパレでした

ジャニーズ若手では、かなり上手いようだと思いますね。今後も役者としての岸優太さんが見たいですね。